ストレートネックはこうなっている
整体やカイロプラクティックに行って、ストレートネックやスマホ首と言われた方とても多いんじゃないでしょうか。
ストレートネックとは、本来湾曲(カーブ)のあるはずの頸椎が、画像で診ると真っ直ぐになってる状態を言います。
もう一つの特徴としては、首が前に出ています。
なぜこうなるのか?というと、上部胸椎(肩甲骨のあたり)が後方へ変異していて首を引っ張っている状態になるため、首は前に出ることでバランスを取っているからです。
この状態は、いわゆる猫背という状態で、ストレートネックの方は、ほぼ猫背で、また反り腰になってる方も多くいます。
首が前に出るということは、頭の重み(5キロ位、ボーリングの球ほどあります)が肩や背中にかかるので、この周辺の凝りや張りが強くなります。
ストレートネックと頸椎ヘルニア
ストレートと言われる頸椎ですが、人間は目線を平行に保つ習性があるため、首が前に出て顎が上がるという状態になり、首の上部がとても詰まった感じになります。
なので、ストレートネックで固まっている箇所は、首の上部と肩甲骨あたりの上部胸椎です。特に肩甲骨あたりが、固まり過ぎてる方は、仰向けに寝ている時も頭が浮いてしまいます。
首の上部が詰まると、頭部の血流も悪くなるので、自律神経に負荷が掛かり、頭痛、頭重感、眼精疲労なども起こりやすくなってしまいます。
また、首の上部と上部胸椎に挟まれた箇所(頸椎4,5,6)にヘルニアが多いのは、上下が動かない分、間の頸椎が動き過ぎて神経が伸ばされたり、圧迫されたりするからだと考えています。
ストレートネックの調整と予防
ほとんどの整体やカイロプラクティックでは、首周辺の部分的な問題と捉え、矯正して首のカーブをつくる施術が多いのですが、ストレートネックは、体がバランスをとるために自然に起こる状態なので、無理に矯正をすると、他の箇所(腰や背中)にしわ寄せがきます。
なので、やはり基本は全身を整えることで部分的な箇所を改善する、または予防することがとっても大切です。
調整するポイントとしては、猫背、反り腰、巻き肩なども同時に起こっているケースが多いので、まずは姿勢を良くする必要があるため、骨盤の後傾と重心の位置を改善する施術を行います。
そして、直接首を引っ張ている上部胸椎を緩めることで、かなり姿勢が改善するので、頭部の位置が正常に戻ってきます。
日常生活では、手や腕、肩甲骨のストレッチ、また重心と頭部の位置を前に行き過ぎないように意識することも、予防の意味では大事になります。
同時に整体で歪みを取ることで、座り姿勢も良くなり楽になります。